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あなたの知らないおいしい山梨その④ 山梨ならではの食材いろいろ

「うまいもんだよ、かぼちゃのほうとう」という言葉を聞いたことがありますか。

山梨県に行き、山梨県民にほうとうのことを尋ねると、必ず返ってくる言葉です。

かぼちゃのみならず、じゃがいもやにんじん、ネギといった具だくさんのほうとうは、
一杯食べるとおなかいっぱい。「もう食べられましぇん」と言いたくなる一品。
なぜだかいつまでも熱くて、ふうふうしながら食べてるうちに、体も心もあったまる料理です。

周囲を山に囲まれた山梨は、米を作ることのできる地域が限られたことから、
独特の小麦粉料理・文化が発達しました。

今でこそ日本人は米を食べなくなりましたが、昔はお米が大好きでした。

というより、パンやスパゲッティがなかった時代、主食として最高のものがお米だったということでしょう。

そんな時代に米が食べられなかった人たちに、今の米余りの状況はどのように見えるのでしょう。
お米を大切にしないで、世界中の食べものを飽食し、大量廃棄している私たち。
いつか強烈なしっぺ返しが来るような気がしてなりませんね。

ところで現在健康的なイメージで食べられている雑穀類などは、
昭和生まれの人たちに聞くと「あんなもの二度と食べたくない」ということが多いもの。
貧しい時代の食べもの・米の代用食という思い出が強く、食べる気にならないとよく聞きます。

もちきびやたかきびなどは独特の味わい深さがあり、飽食の時代を生きる私たちにとっては非常に重要な食材のひとつ。
決して米の代用食ではありません。

そういった雑穀類のひとつに、甲州もろこしがあります。

これは生食用ではなく、ひいて粉にして利用するとうもろこし。
今では栽培する人も減り、あまり見かけることはなくなりました。

えがおつなげてでも少しだけ栽培していますが、粉に挽けるほどの量はなく来年の種用に大切に取ってあります。

この甲州もろこしとさつまいも、かぼちゃなどを煮込んでつぶしたものに「おねり」という郷土料理があります。

米が食べられない時代、食べる量を増やすために大量に野菜を入れて増量し、おなかいっぱい食べたという思い出を聞くことが多い料理。
時代が偲ばれます。

いろいろと知らない料理が多い山梨県。
いつか食べてみたいですね。

さて、今回の山梨の実り完熟フェア・オープニングパーティーでは、
ワインやチーズなどのほかに、超メジャーな郷土料理「ほうとう」、
そして甲州もろこしの粉を使ったおまんじゅうなどを準備しています。

えがおつなげての農場でできた野菜類は、
素材の味を楽しんでいただけるよう蒸し野菜に。

またえがおファームが管理している青大豆を使った山梨の和菓子や「清月」さんの青大豆大福も登場します。

食べることで山梨県を知っていただきたい。
そしてその食材の背景を、その文化を知っていただきたい。

今回の山梨の実り完熟フェアは、山梨を知ってもらう第一歩となります。

ぜひ山梨県を、食べて、飲んで、味わってください。

そして、おいしいなと思ったら、いつか山梨県に足を運んでみてくださいね。
もっとおいしいものが見つかること、うけあいです。


えがおマルシェからお知らせ

11月4日(水)~15日(日)、東京丸の内の新丸ビル7F 蒸し料理のお店「musmus(ムスムス)」にて、あなたの知らないおいしい山梨フェアを開催します。

11月4日 18:30~ 山梨フェアオープニングパーティー 開催!
5000円(食べ放題・飲み放題)
ぜひおいしいものを食べにいらしてくださいね!

投稿者:えがおスタッフ | PermaLink | コメント(0) | トラックバック(0)
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