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あなたの知らないおいしい山梨 その① 甲州地どり

その農場では、驚くほど大きな鶏が縦横無尽に柵のなかを駆け巡っていました。
訪問したのは9月上旬。まだ暑く、ひなたは30度以上にもなる快晴の日でした。

鶏も暑いのでしょう。鶏舎に入って外をうかがうもの、日陰に入って一心不乱に地面をつつくもの。
それぞれが思いおもいにふるまっています。
カメラを持って寄っていくと「うわ~! 知らない人が来た~!」とひとかたまりになって逃げていきました。
真っ青な空の下、さんさんと降り注ぐおひさまを浴び、鶏たちは幸せそうに見えました。

甲州地鶏.jpg

近寄るとあわてて奥に逃げ、一か所に集まる地鶏たち。白い羽のあるものがオス。雄鶏は雌鶏よりもちょっと大きいのです。

山梨県境川町に、加藤政彦さんの農場はあります。
ここで飼っているのは甲州地どり。
甲州地どりは山梨県で改良したシャモと白ロックを交配させ、開発・登録された品種です。

食べることは命を、エネルギーをいただくこと。
食べものは人の命になるものだから、よい環境で育ったものを届けたい。
そんな思いから加藤さんは「できるだけ自然な環境を」と、鶏を放し飼いにしています。

甲州地鶏生産者.jpg

甲州地どりの生産者、加藤政彦さん。まんが『美味しんぼ』にも登場しました。はにかんだ笑顔が素敵です~。

通常ブロイラーと呼ばれる鶏たちは、60日程度育てられたら出荷されます。
経済性を考えれば当然のことですが、「早く大きく育てること」が何よりも優先されるため、
鶏舎に入れられほとんど運動しないで大きくなります。

安くて柔らかい肉を提供するため、効率優先で育てられる鶏。
その事実を知ると、効率とは何か何のためなのか、少し考えてしまいます。

さて、甲州地どりの飼育期間はこのブロイラーの約2倍。

鶏たちは、広い運動場を駆け回り草や昆虫をついばみ、砂や小石も食べます。
その小石や砂は砂肝に取り入れ、食べたものの消化を助けます。
少し前の日本では、鶏は農家の庭先で虫を食べ草をつつき、自由に振舞っていました。
甲州地どりも、そんな自然に近い状態で健康に育っています。

草ぼうぼう.jpg

草ぼうぼうのこの囲い地ですが、鶏が大きくなるころには草は食べつくされているそうです。切株に乗っかったり、ひたすら地面をつついたりしている鶏たちは、とても元気そうです。。

ではその味はどんなものでしょう。

かみしめるごとにじゅわっとあふれる脂はあくまでも甘く、いっさいのくさみはありません。
そして、その肉には...うっとりするほどの旨みが凝縮しています。
適度にしまったその肉質、歯ごたえは、さすがシャモならでは。
たっぷり運動しているからこそ、余分な脂肪分もなく、単純にうまみを味わえるのです。

世間に地鶏は数多くあれど、本当においしいものに出会うのは意外と難しいもの。

まずはシンプルに塩のみで。
それだけで幸せになれる、それが甲州地どりです。


えがおマルシェからお知らせ

11月4日(水)~15日(日)、東京丸の内の新丸ビル7F 蒸し料理のお店「musmus(ムスムス)」にて、あなたの知らないおいしい山梨フェアを開催します。
今回ご紹介した甲州地どりも登場します! 生産者の加藤さんもいらっしゃいます!

今週から4週間にわたって、山梨フェアでご紹介する食材についてお知らせしていく予定です。

11月4日 18:30~ 山梨フェアオープニングパーティー 開催!
5000円(食べ放題・飲み放題)
ぜひおいしいものを食べにいらしてくださいね!

投稿者:えがおスタッフ | PermaLink | コメント(0) | トラックバック(0)
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