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食育事業

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箱膳食育ネットワーク

分類:食育事業
実施年度:

箱膳食育ネットワークとは

その昔、家族のひとり一人が、自分専用の
飯茶碗、汁碗、小皿、箸の入った箱を所有していた。
それを、「箱膳」という。

子供の食い初めには箱膳を一式揃え、花嫁道具でもあった。
食事になると、主食のお米、汁もの、家庭の味である漬物、
そして誰もが楽しみにしていたであろう、その土地の作物を活かした
郷土料理の主菜をそれぞれの器に盛る。
豪勢でなくても、季節の味と土地の味を活かした、
温かい母の手料理は、最高のご馳走だ。
そして、箱膳の蓋を裏返しにして早変わりした膳にそれら器を並べると、
家族が向かい合い「いただきます」と手を合わせるのが、当たり前の光景だった。
食べ終わると、茶碗に白湯を注ぎ、
一切れ残しておいた漬物できれいに器をすすいでから、
漬物を食べて湯を飲み、最後は布巾で器を拭いて、再び器を箱へ戻す。
それが、箱膳スタイル。
箱のなかには、現代を生きる私たちへの多くのコトがつまっている。
自分が食する量のみを膳に乗せていただく。
過剰摂取することも、逆に食べ残して食べ物を
無駄にすることもない、健全な食生活。
それは同時に、私たちに味覚の楽しさを与えてくれる食べ物を大切しようという、
作物への敬意の表れ。

そして、食べ終わってからの一連の行為。
余計な水や洗剤を使わなかったのは、
自然を汚すことなく共存していこうという意識の高さ。
そして自らの手で、器を元の場所に収め蓋を閉じることで、
自分のモノを持つことへの責任と、モノを大切に思い扱う心を培える。

箱膳は、とても豊かな日本の文化で形作られている。
当たり前のように箱膳の目の前に座り手を合わせていた、かつての日本人。
彼らのささやかなその暮らしには、利便性に優れ、
モノや情報で溢れる現代が失ってしまったココロがある。
そのココロは、この地球上に暮らすひとりの人間として、なくしてはならないもの。
それに気付かせてくれた私たちの祖先に、

「ありがとう」の想いを込めて、箱をひらこう。

箱膳の作法

箱膳の作法

1.箱のなかにはひとり分の食器ひと揃え
(茶碗、汁碗、中皿、小皿、お箸、布巾など)が収納されている。

2.箱膳の蓋を開き裏返しにして、そこに器を乗せる。

3.手を合わせて、「いただきます」。

4.食事が終わりに近づいたとき、茶碗に白湯を注ぎ、一切れ残しておいた漬物で器をすすぐ。
そして漬物を食べて白湯を飲む。

5.白湯ですすいだ器を、布巾で拭く。

6.器を箱へ戻して、「ごちそうさま」。

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