あなたはカーボンオフセットファーマー?

自分の農業がどれぐらいのCO2を排出しているのか、また、CO2排出を減らすにはどのような取組をしたらいいか。そんな疑問にお答えします。

下の2つのグラフは、農業生産(ここでは、播種、育苗から収穫までの期間を扱います)の際にどれだけのCO2を排出しているかを表現しています。このグラフを参考に、ご自身の営んでいる農業のCO2排出量を確認し、今後の農業のあり方について考えてみてください。

上記グラフの横軸(X軸)は、CO2の排出量です。ここでは、農業生産の中で、化石燃料の消費に関わる経費から導き出した数値に、既存知見(※1)から得られたCO2排出係数を乗じて算出しています。経費から算出する数値のため、環境負荷がより減らせると考えられている高額な資材(※2)を使用するとかえってCO2排出量が高く見えてしまうという難点もあります。また、グラフの縦軸(Y軸)は収益を表しています。グラフ中の青い矢印が示すように、CO2の排出量を抑えつつ、収入もあげていくことが目標です。

上記グラフは、燃料、肥料、薬剤、資材及び種苗の5項目について、単位収量あたりにどれだけのCO2を排出したか、その内訳を示しています。ご自身の農業生産のなかで、どの部分がCO2を多く排出しているか、また、どこを改善すると効果的にCO2の排出を抑えられるかを検討するための指標としてください。

CO2の排出を抑えながらも、生産量を増やし、収益を伸ばしていくことで、持続的な農場経営を実践する“カーボンオフセットファーマー”を増やしていきたいと考えています。先駆的な取り組みを紹介した“リアルカーボンオフセットファーマー”のページも参考にしながら、ご自身の地域や栽培品目にあった“カーボンオフセットファーミング”を見つけてください。

「自分がカーボンオフセットファーマーか知りたい!」という方は、下記申し込みフォームに必要事項を記載し送信ください。1週間程度で、カーボンオフセットファーミング事務局より、ご返信いたします。

※1 ここでは、以下の既存知見を利用しています。 ※2 生分解性マルチ、選択性の高い農薬など、環境負荷に配慮してあるものは一般的に高額なものが多い。

ご注意

カーボンオフセットファーミングは、「CO2排出量の少ない農業」というひとつの切り口で農業を見るという取り組みです。農業を多面的にとらえた場合には違う結果が導き出される可能性もあることをご了承ください。