カーボンオフセットファーミング

現在、工業分野と比較して、農業分野でのCO2排出量の削減は一部の研究者及び農業者が取り組んでいるとはいえ、あまり進んではいません。現在の日本の主流である大規模・大量生産型の農業では大型機械を使用せざるを得ず、周年供給される新鮮な野菜栽培においては、施設園芸による燃料使用などが問題となります。さらに、日本で産出できないリン酸など海外から輸入される化学肥料についても、輸送燃料及び生産時の燃料使用など、多くのCO2を排出しています。このように、農業分野でのカーボンオフセットの問題は山積しており、削減と言ってもどのような取組をすればいいのか、はっきりとした道筋を示すことはかなり難しいといえるでしょう。

そんななか、上記のような大規模農業、石油由来資材に依存しない農業について考えてみました。えがおつなげてでは、作物の栽培時に排出される様々なCO2量を削減するための工夫をした農業生産の方法を「カーボンオフセットファーミング」と名づけ、脱石油(自然エネルギー、バイオマス活用)、地産地消(フードマイレージの少ない農産物)、限界集落再生(食糧自給率の向上)等を通じ、農業の活性化と低炭素社会の実現を目指します。